hiroaki asai 「for unaffected things」 [CD Review]
そんなこんなで、またHMVの2階からです。別にHMVに何の義理も無いんですがね。
ちょっと、「エレクトロニカ」について教えてください。
いや、ここ4年程、これ系CDを真面目に聴くという事を放棄してきた僕には、「エレクトロニカ」と聴くとCX AUDIO IE やらオウテカやらを思い出される訳ですが,最近の「エレクトロニカ」は、やたらアンビエント寄りで其処まで実験がしたいのか!?と問い詰めたく成る程に実験的であったり、ガウスぼかし半径250ぐらい音の輪郭がぼやけてたり、やたらキックを小刻み刻みに鳴らしてみたり。
そんな「エレクトロニカ」を扱うHMVから発見したこのCDは、IMAGINED RECORDS のhiroaki asai氏作。 エレクトロニカで一ククリにしがたい魅力を持っています。 氏は「enq」という名義でも活躍されていたらしいです。すいません。知りませぬ。
なんかね、とことん優しいというか、みどり幼稚園思い出しますねん。多分このCDの半分は優しさで出来てますよ。残り半分はポリカーボネイト。民族楽器を多様したトイミュージックの様でありながら、あくまでハーモニー重視・印象重視の姿勢を崩さず、今日的な技術要素は抑えてると。
04トラックで、アルバムタイトルにもなった「for unaffected things」 と 05トラックの「shift」がまあ、元気な方で(shiftはメッチャ短いんですが何か凄い良いです。)、後半にいけばいくほど、フレーズがナリを潜めてくるんですが、メッチャ眠れます。いや悪い意味じゃなくてですね、ホント魔性のスリーパーですよ。
ツー事で、世の中に疲れちゃって、とにかく攻撃性のある音楽が受け付けなくなってる人にお勧めします。安穏からの脱却を目指す人にも逆の意味でお勧めします。 価格が2000円と安いのもチャームポイント。
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